視察・研修

2015年11月 1日 (日)

世界を変える「SHIEN学」

一昨日、「成果を生み出すチームビルディング」というタイトルに惹かれ、「SHIENセミナー」というものに参加しました。講師の舘岡康雄氏は、ゴーン氏と共に日産の改革(ニッサンウェイ)を実践された方で、現在は静岡大学大学院の教授をされています。

力のある者が弱い人たちを助けることを「支援」と言います。「SHIEN」は、すべての人がお互いに助け・助けられ、相互の力を引き出し合う対等な関係なんだそうです。SHIENは今まで「絶対に解決できない」と思われていた問題を、思いもよらない形で解決し、そのステージをも変えるというものです。まさに「ニッサンウェイ」はその連続だったそうです。

舘岡氏は、「今まさに新しい時代が来ている。だからパラダイム(見方・考え方)をシフト(移行する)させなければならない。これまではリザルトパラダイム(仕事と仕組みと成果主義)が一般的だった。しかしこれからはプロセスパラダイム(人とつながりの共働主義)に変えなければならない。そしてさらにコーズパラダイム(お互いに答えが生まれ出てくる)にまで持っていくことだ」と言われます。

受講しての感想は「なるほど・・・」でした。100%腑に落ちた訳ではないですが、最近なにか時代に乗り切れていない感じがありました。「そうか!パラダイムがずれていたのか?それじゃあパラダイムをシフトチェンジすればいいのか!」と思えただけで、今回は十分でした。これからいよいよ中身に入っていきますが、今からワクワク!楽しみ!です。

| | コメント (0)

2015年10月25日 (日)

オンリーワン経営セミナー

昨日、日創研・福井経営研究会主催の「オンリーワン経営セミナー」に参加しました。講師は日本創造教育研究所の古永泰夫氏で、これまで氏の開催するセミナーには何度も参加しています。常に時代の変化を踏まえ、最先端の情報やビジネスのヒントをいただけます。

「オンリーワン経営」を講師の言葉で言うと、「顧客のために他社にはできない独創の価値を提供し続ける」というものです。「そのためには“守・破・離”の考え方が重要。守:基本の型を徹底して学ぶ。破:改良・改善を重ね、応用の型をつくる。離:応用から独創の型へ持っていく。基本なくして応用なし。応用なくして独創なし」と説明されました。

そして講義は「オンリーワン経営の7つの型」へと続きました。1.独自技術開発型、2.商品コンセプトユニーク型、3.独自サービス創造型、4.ネットワーク創造型、5.独自システム創造型、6.基本徹底型、7.融合創造型です。以上7つについて具体的な企業を紹介し、詳しい説明をいただきました。

その中で、ある製造メーカーの考え方に共感しました。当社にもピッタリはまります。最後にその言葉を紹介します。「①工場は最高のショールーム。②お客様は最高の営業マン。③社員は最高の商品」

| | コメント (0)

2014年10月21日 (火)

2014全国経営発表大会

日創研経営研究会では毎年9月に「全国経営発表大会」が開催されています。私は2009年から連続で参加しており、今回で6回目の発表でした。そして今年は初めて経営審査も受けたので、私にとって特別な発表会となりました。

今年の計画書は例年以上に中身を吟味しました。また話す内容にも念いを込めました。本番は力(ちから)が入り過ぎたせいか、発表は「もうひとつ」でしたが、幸運にも優秀賞に選ばれました。選考会では「15年間の奮闘経営」が評価されたそうです。

経営は決して自慢できるものではありません。ふり返ると、「こうすればよかった」、また「こうしなければよかった」ということばかりです。しかしながら今回の受賞は、自分にとって大きなケジメとなった気がします。

これまでお世話になった方々と、一緒に頑張ってきてくれた社員さんに、改めて感謝したいと思います。本当にありがとうございました。

| | コメント (0)

2014年7月10日 (木)

コミュニケーションリーダー研修

2年前に受講した「コミュニケーションリーダー研修」をもう一度再受講しています。先週全5回コースの第1講が終わりました。やはり2度目は内容がより理解できるものです。そのときの学びを列記したいと思います。

「常に健全な心でいよう。そして健全な社風をつくろう。会社の健全度は業績に現れる。健全な社風の中に共感と使命感をもって行えば、指示命令で動く場合の4倍以上の成果が出る」

「世の中には必ず陰と陽がある。プラスがあればマイナスがある。すべて表裏一体。例えば、人がどんどん減っている地域がある。すると際立つものが出てくる。自分の会社を際立たせ、いかに豊かな地域にしていくか?・・・同じように、やめる事業や商品があるからこそ、残った事業が際立ってくる。輝きも増してくる。そのようにして、自社の強みを生かし明るい未来を創ること」

「みんなでフロー(流れ)を起こそう。鳥は上昇気流に乗って舞い上がる。そうして高度が上がるとそこにはジェット気流が流れている。その気流に乗って一気に進むのである。成功している企業は、必ずこのような発展の仕方をしている」

以上をまとめると、まずは健全な環境をつくる。そして起こることのいいところに目を向けていく。フローはさしずめひとりひとりの情熱でしょうか?理想を目指し続けるエネルギーがあるとき大きなパワーとなって、そのとき一気に成長する・・・といったことでしょうか?日々、思いを積み重ねていきたいと思います。

| | コメント (0)

2014年6月25日 (水)

「勝ち組」と「負け組」

昨日、月に一度開催されている「北陸経営者の会」に参加しました。そこで会長から面白いお話を伺いました。

「今の世の中は“勝ち組”と“負け組”に分かれている。実は勝ち組というのは“価値組”のことであって、負け組とは“おまけ組”のことなんだよ。価値を追求する会社は業績がいいけれど、値引きなどの価格競争をしている会社はどんどん業績が落ちていく。大切なことは自社の価値をしっかり認識すること。そして限りなくその価値を上げていくことなんだよ」と。

洒落とは言え「面白い!」と思いました。まさにその通りです。会長はこれまでたくさんのお客様に「なぜうちの商品を買ってくれるのか?」「当社の良いところは何か?」と訊いてまわられたそうです。すると(会長の会社は食品会社です)、「おたくの品物はまず無難だから」とか「とびきり美味しい訳ではないけれど、だいたい満足するから」という答えが返ってきたそうです。

会長は続けて、「食べ物というものは美味し過ぎると逆に飽きられるんだよ。まずくてはダメだけれど、“まあまあ”とか“まずまず”というのが一番いい。だから何度食べていただいても飽きられることもない。ただしこの10年間で、お客さまは気づかないが少しずつ味は変えているんだ。そういった地道な努力は絶対必要なんだよ」と話されました。

さて、それでは自社に当てはめてみると・・・お客さまへの価値は、自社として認識しているつもりでした。しかしこの方のように実際にお客さまに伺ってみる必要性を感じました。そしていくつか出てきたことを、地道に地道に追求していく・・・つまりレベルアップしていく訳です。品質、技術、デザイン、サービス、コスト、スピード・・・などなど、かなり多くの面で課題が浮かび上がってきそうですね。さっそく取りかかりたいと思います。

| | コメント (0)

2014年6月13日 (金)

3度目のアメリカ

先月末アメリカに行ってきました。約20年前のマイアミ、15年前のラスベガスについで3度目です。きっかけはある経営者仲間から、「ジョージア州で行われるパーティーに一緒に参加しないか?」と誘われたことです。「ニューヨークも一緒に回るなら行くよ」ということで、ジョージア州ロズウェル4日間、ニューヨーク3日間のスケジュールで行きました。ロズウェルでは市長、助役をはじめ、市の関係者の前で「自社の経営に対する考え方」についてプレゼンテーションを行いました。もちろん英語です。

ジョージア州は南北戦争の南軍の本拠地です。行くまでは大農場地帯を想像してたのですが、なんと「森の中に街がある」といった感じで、とても美しいところでした。気候も温暖で空気が乾燥しているので、30℃を超えてもさほど暑く感じませんでした。着いたその日の夜、ウェルカムパーティーが開催され、英語でのプレゼンテーション15分をなんとかやり遂げました。2日目は州都のアトランタで旧県庁(博物館)、ローズウェル市役所~市内散策、3日目は終日観光とショッピング、夜はジャッキー家のパーティーに招かれました。アメリカの家はとても贅沢な造りです。

ニューヨークではフェリーから自由の女神、かのグランドゼロ、メトロポリタン美術館、エンパイアステートビルを見学、そして五番街、ブロードウェイ、タイムズスクエア、セントラルパークなどを散策しました。エンパイアステートビルは高さ443メートル、東京タワー333メートルより110メートル高いビルですが、なんと昭和6年に完成したものです。ニューヨークは綺麗な街ではなく、すべてが古いといった感じです。それは現在のニューヨークの街全体(建物、道路、橋、地下鉄)が、日本の明治時代から昭和の初めにできたからです。

さらにメトロポリタン美術館には、古代エジプトからメソポタニア、古代中国、中世ヨーロッパ、インカ帝国、トルコ、日本など、世界中の美術品や財宝が展示されてました。でもそれはすべてではありません。約4時間急いで回って10分の一も観れませんでした。「よくこれだけ世界の財産を集めたものだ。財宝だけでなく世界の科学者やスポーツ選手も集めた。アメリカはなんととてつもない国なのか。当時の日本がよくこんな国を相手に戦争したものだ」・・・それが素直な感想でした。次はカリフォルニア方面に行ってみたいと思います。

| | コメント (0)

2014年2月 5日 (水)

「金沢再発見!」セミナー

先週の月曜日、石川経営研究会の会員であるTさん(市会議員)の紹介で、金沢市役所を訪問してきました。

まず丸口副市長さんから、「金沢市はこれまで『交流都市構想』の元、陸海空のインフラ整備を推進してきた。そして来年春の北陸新幹線開通によってほぼインフラが整う。人と情報の交流をさらに押し進めて、街の活性化を図っていきたい」というお話を伺いました。

続いて、営業戦略部プロモーション推進課の桑原秀忠より、パワーポイントを使って詳しい説明を聴きました。タイトルは「北陸新幹線開業に向けた金沢市の取り組みと市民のおもてなし」です。第1部は「世界から観たKANAZAWA」、第2部は「北陸新幹線開業に向けた取り組み」、そして第3部は「市民によるおもてなし」という流れでした。

とても感動しました。山野金沢市長率いる金沢市役所さんの「熱い想い」が、ひしひしと伝わってきました。と同時に、金沢市の魅力に惹き込まれていきました。金沢市民になってから30年も経つというのに・・・「わが街・金沢」のことをあまり知りませんでした。いつもいる街・・・普通にそこにある・・・だからでしょうか。改めて映像を観てお話を聴いたことで、「KANAZAWA」を客観視できたのかもしれません。

「素敵な街・金沢」をもっと世界と日本に知ってほしいです。

| | コメント (0)

2014年1月11日 (土)

人の話をよく聴く風土

1昨年、幹部社員さん全員に「コーチング研修」を受講してもらいました。そして「昨年1年間の効果は?」というと・・・「上司が話をよく聴いてくれる」という声が、聞こえてくるようになったことです。まさに期待を上回る成果です。幹部社員さんたちに心から感謝します。

これまで「いい会社」について様々な勉強をしてきました。「いい会社」と言われる企業をベンチマークしました。本も調べました。講演も聴きました。研修のテーマにしました。最終的に私が重要視してきたことが、「上司が部下の話をよく聴いてくれる。話をしっかり聴いてくれる人が多い」・・・そんな会社だったのです。

「人の話をよく聴く」ことをしっかりできている人はめったにいません。おそらく3%もいないのではないでしょうか?かくいう当社も、私をはじめ幹部さん全員、それができていませんでした。だから私たち全員がそのことに気づき、反省し、学び、一気に部下の話を聴くようにしました。その大きな変化に社員さんも気づかれたことでしょう。

今後もコーチング研修には、多くの社員さんを派遣していきたいと考えています。そして「人の話をよく聴く」ということを当社の企業文化に育てていきたいと思います。お客様や業者さんからも、「よく話を聴いてくれる会社」と言われるように全社員で取り組んでいきます。

| | コメント (0)

2013年7月22日 (月)

「山陽製紙」企業視察

先週初め、大阪府泉南市にある「山陽製紙」さんの企業訪問をしました。この会社は法律的に言えば創業56年ですが、現実には85年の歴史ある会社です。

昭和3年、初代が広島県三次市にて「(株)原田大誠堂」を設立、2年後に社名を「山陽紙業(株)」と変更し、本社を広島市に移転し、本格的に紙の販売を広げていきました。昭和20年8月、原爆投下により本社は一瞬にしてがれきと化しましたが、再度立ち上がり事業を再開しました。昭和26年、現本社のある大阪府泉南市の製紙工場を買い取り、いよいよ紙の製造が始まりました。すべてが軌道に乗った昭和32年、取引先のメーカーが不渡りを出し連鎖倒産、しかし業績が良かったことで銀行が後押しをして即時再発足、社名も「山陽製紙(株)」として新たなスタートを切りました。そこから2代目が会社を発展させ、現在の3代目へと順調に経営が引き継がれています。

創業者は「社の為になくてはならぬ人となれ」という社訓を創られました。その言葉通り、社員さんの愛社精神と使命感で、会社は幾度もの困難を乗り越えてきました。今回私たちは、「全社員朝礼」と「社内勉強会」に参加したのですが、その風土は今の若い社員さんにも、確実に受け継がれていることを実感しました。

山陽製紙さんの商品は、100%「再生紙」です。『環境に配慮した循環型社会に貢献する』という経営理念の元、「お客様よし、会社よし、社会よし」の「三方よし」の経営を実現されておられます。現在は古紙だけでなく、捨てるに困っていた紀州梅の種を炭化した「梅炭クレープ紙」も生産しています。消臭、吸湿、防虫、防カビなどの効果があり、2008年の洞爺湖サミットでは、各国の政府関係者へのお土産の箱にも使われたほどです。その他、いろんなお客様の要望に応え、『創意工夫の精神』の元、様々な再生紙が開発されていました。

今回の企業訪問では、『伝統・経営理念・トップの姿勢』の3つが印象的でした。よき伝統は必ず受け継がれます。経営理念の浸透は、よき製品を世に生みます。トップの未知を切り開く信念は、社員さんの心を鼓舞します。当社はもうすぐ70年・・・学びの多い一日となりました。

| | コメント (0)

2013年6月11日 (火)

仙台の復興視察

先週は加賀市の建設協会で、東北・仙台の「復興工事」の視察に行ってきました。初日は「仙台市閖上(ゆりあげ)」地区の堤防の復旧、漁港の岸壁復旧の2ヵ所を視察、2日目は景勝地「松島」を観光してきました。

堤防は津波被害の大きかった仙台湾の南部海岸に造られています。仙台市から名取市、岩沼市、亘理町、山元町に至る、全長30キロに及ぶ壮大な工事です。テレビなどで、復旧がなかなか進まないと言われていますが、道路や橋、今回の堤防、農地や防風林など、インフラ復旧はかなり進んでいます。この堤防工事も6割以上の進捗率です。

ただし労働力の不足に加え、資材が大幅に不足しています。とくに目立っているのがコンクリートで、設計段階ではコンクリート製だった工事も、コンクリートブロック製に変更して進められている状態です。港の岸壁修復でも、コンクリート不足のため、通常の4~5倍の日数がかかっているとのことでした。

進んでいないのは住宅の復旧です。どこの市町村も同じですが、行政側の意見と住人たちの気持ちがまとまらないのです。そのため流された町は、ほとんど手つかずの状態です。港工事の付近では、今でも海に飛び込む人がいるそうです。「その人たちを助けることも自分の義務です」と、現場監督さんが話しておられました。

2日目に行った塩釜や松島は、ほとんど震災の被害を受けなかったそうです。それは岸から見える多くの島が、防波堤の役割をしてくれたからです。しかしその島に住む人々は大変でした。大津波がすべての島を直撃したからです。「島には約900人が住んでいました。しかし犠牲者はゼロでした。その理由は、“安全な高台に逃げろ!”という指示を、全員が素直に守ったからです」と、ガイドさんが話しておられました。

東日本大震災は、地域によって明暗が分かれました。家や物やお金をなくしても、家族や親戚、友人など、仲間がいる方々は、やっぱり強く頑張っておられます。「まずは人の安全を第一に」・・・そのことを改めて考えさせられた視察でした。

| | コメント (0)

より以前の記事一覧