畑喜美夫氏講演会
高校サッカー界で話題の「畑喜美夫氏」の講演を聴きました。講演テーマは「打てば響く組織への挑戦~ボトムアップ式指導~」です。
畑氏は小学校2年生からサッカーを始め、高校は静岡県の東海大一高校へ越境入学。高校では静岡県選抜チームで国体2位、Uー17の日本代表にも選ばれました。その後順天堂大学に進学し、2年のときUー20の日本代表、4年は関東選手権、総理大臣杯、インカレの三冠に貢献しました。その後腰の怪我で現役を引退し、広島に戻って高校教諭になり、廿日市西高校を経て1996年に広島観音高校へ赴任し、サッカー部の指導を始めました。そして2005年、チームを全国高等学校サッカー選手権大会に導き、翌年全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会にて初の全国制覇を果たしました。
講演はボトムアップの話から始まりました。畑監督はとにかく自主性を重んじます。「誰もが光るものを持っている。大事なのは指導者(リーダー)であり、指導者はファシリテーターでなければならない。個々人の才能を引き出し、組織の活性化を支援できなければならない」と述べられました。
まずミッション(使命)とビジョン(未来像)を明確にして、全員のベクトルを合わせます。それからは、徹底的に「自分で考え、自分で情報を集め、自分で決断し、自分で行動する」、そんな集団を作り上げていきます。「教えない。自分で考えさせる」教育です。全体を小グループに分け、それぞれにリーダーを置き、彼らに運営を任せます。ただしリーダーはファシリテーターなので独断は許されません。全員の意見を引き出しながら意思決定していくというスタイルです。
そして特に印象深かったのが、徹底した3S(整理・整頓・清掃)でした。「3流のチームは本番に一所懸命やる。2流のチームは本番と練習に一所懸命やる。しかし1流のチームは、本番も練習も日常生活もすべてに一所懸命やる」ということです。日常生活とは、挨拶や整理整頓、ルールやマナーです。整理整頓された状態は、どの写真も美しかったです。
畑氏は最後に「よいチーム(TEAM)とは?」というお話をされました。Tはtogether:みんなが一緒に、Eはeveryone:一人ひとりが、Aはachieves:成し遂げる、Mはmiracle:奇跡・・・「一人ひとりが一緒になってチームになった時にこそ奇跡が起こる!」・・・当社も「奇跡を起こすチームになりたい!」と思いました。
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