« 「君と会えたから」喜多川泰 | トップページ | 圧倒的ビジョン »

2015年8月29日 (土)

「心晴日和」喜多川泰

また少し間が空いてしまいました。あと3日で9月です。北陸は日中まだ夏ですが、夜になると多少秋の気配を感じるようになりました。喜多川泰さんを紹介してくれた人が、もう一冊私にプレゼントしてくれました。「心晴日和」という本です。「こはるびより」と読むのですが、普通は「小春日和」と書きますよね。

この本はある女子中学生の物語です。仲の良かった友達から相手にされなくなって、逆にその子が入っているグループから陰湿な仕打ちを受け、だんだん学校に行けなくなりました。「朝になると体調が悪くなる」ということで、病院で検査を受けるところから物語が始まります。そしてその病院でひとりの老人に出会います。

小説の中身はこれ以上書けませんが、「ひとりの女の子の成長していく姿」が、ものの見事に描かれています。この中に書かれていることで、2つだけ紹介させていただきます。

①「人間はひとりでは生きていけない。いろんな人とつながって、助け合わなければ生きていけない。だからといって、誰かに頼るというのは自立じゃない。ひとりでは生きていけないからこそ、誰かにとってなくてはならない存在になること。その覚悟をしたときに、初めて自立したことになる」

②「今の時代、将来に不安をもった人と希望をもった人に分かれる。不安をもった人は安定を求めて行動する。希望をもった人は自分の可能性を信じて挑戦する。安定を求めた人は失敗したときに責任転嫁する。“会社が悪い。上司が悪い。社会が悪い”と。挑戦を選んだ人が失敗したときは、当然自分にしか責任を求められない。“自分のやり方が良ければうまくいったのに”・・・つまりそこに成長のチャンスがあるのだ」

いかがでしょうか?多くの安定志望の人々、数少ない挑戦志望の人たち・・・成功者がほんのひとにぎりの人たちである理由がよくわかります。私は挑戦を選びました!

|

« 「君と会えたから」喜多川泰 | トップページ | 圧倒的ビジョン »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。