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2014年9月12日 (金)

「最終退行」池井戸潤

「最終退行」・・・変わったタイトルですが、それが「最後に銀行の鍵を閉める」という意味であることを、読んでいくうちに知りました。これまでの本にもあった金融業界を舞台にしたミステリーです。「M資金」・・・太平洋戦争末期に、日本軍が軍部再建のための資金として、巨額の金塊を東京湾に埋めたという謎の宝物・・・そこから物語は始まります。

主人公はエリートコースに入れないながらも、現場を数多く踏んできて、よく仕事ができる銀行員です。小説の前半は彼のまわりで物事が動き、なだらかにストーリーが流れていきます。そして中盤から事件の本質にせまり始め、そこから一気に事態が変化し始めます。その後、状況がどんどん展開される中で、いつの間にか私自身が小説の魔力に取りつかれていました。

終盤はまさにハラハラ・ドキドキの連続です。そして最後の急展開・・・なんとも刺激的な作品でした。もともと推理小説は読まない方ですが、このような経済社会を舞台にした内容ならば話は別ですね。元銀行員だったとはいえ、これほど主題に事欠かない池井戸氏は、やはり天才ではないでしょうか?まことに素晴らしいです!

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