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2014年7月 9日 (水)

「下町ロケット」池井戸潤

テレビでおなじみ「半沢直樹」の原作者・池井戸潤氏、氏が2011年に直木賞を受賞された作品「下町ロケット」を読みました。評判通り素晴らしい作品でした。

小説は東京都大田区にある町工場「佃製作所」の物語です。主人公の佃社長は、大学でロケットエンジンの開発を研究していましたが、父親の死と共に父が経営していた佃製作所を引き継ぎました。その後は持ち前の技術力を生かして業績を伸ばしていきました。そんな中で得意先の大会社から受注を止められ、同時にライバルの大手企業から裁判に訴えられ、経営の崖っぷちに立たされました。しかしその戦いの中で打った手が逆に功を奏し、ロケット事業を目指すある超大手企業にとって、なくてはならない存在になっていきました。

小説の中で繰り広げられる様々な人間模様・・・会社対会社、会社と金融機関、経営者と社員、上司と部下、父親と子供などの関係が、実に人間臭く描かれています。特に裁判でのやり取りの生々しさ、さらにその後の進展の様子が妙に私の体験と重なり、まるで自分事のようにハマっていきました。

佃製作所が持っているある固有技術が、ロケットエンジンの要になるものでした。その製品化をめぐって、様々な反発や邪魔、ときには助け合いが入り混じりました。リーダーシップとフォロワーシップ・・・当初は少数だったフォロワーが少しずつ増えていき、最後は全員の心がひとつになったところで物語が終わります。エピローグの「ロケット打ち上げシーン」は本当に感動ものでした。

「会社とは何か?、何のために仕事をするのか?、そして人生をどう生きるのか?」・・・佃社長の生きざまに触れながら、私自身も多くのことを考えさせられました。池井戸潤氏は他にもたくさんの作品を出されています。次は「ルーズヴェルト・ゲーム」を読みたいと思います。

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