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2013年10月28日 (月)

「イカロスの流星」なかにし礼

作家:なかにし礼氏の小説「兄弟」を読んで、さっそくファンになりました。その後続けて、「イカロスの流星」、「赤い月・上下」を読んだ次第です。

まず「イカロスの流星」です。主人公は「渡辺正文」・・・なんと広告業界の神様、電通の吉田秀雄氏の甥っ子です。東京外国語大学に入学しますが、1年でやめて慶応大学に進み卒業、そして吉田氏の推薦でラジオ東京に入社するところから物語は始まりました。

当時はラジオが主流で、テレビはこれからという時代・・・吉田秀雄氏はテレビの将来性を見抜き、どんどんテレビ部門(現TBS)に力を入れていきます。そこで正文は主に音楽の仕事を手がけます。元々自己愛が強く組織になじまない人でしたが、番組づくりのセンスと行動力に長け、ヒット番組を次々と世に出していきました。有名なところでは、「東京音楽祭」や「日本レコード大賞」などがあります。

若い頃から独身主義者で、華々しい仕事と共に、プライベートもそれ以上に華やかなものでした。どちらもけたはずれに常識を超えていて、まさにひとりの男の壮絶な人生が、実に面白く描かれています。やはり真正面から戦いを挑んでいく姿は、同じ男性から見てもカッコよく、ある意味「憧れ」を持って読める作品でした。

物語の中では、吉田氏の他に昔の有名アーチストの名前がどんどん出てきます。なかにし礼氏ご自身も登場しますが、とても控えめに書いておられます。「渡辺正文」は架空の名前だと思いますが、おそらく実在モデルがおられたんだと思います。素晴らしい昭和時代を創ったひとりとして、彼に敬意を表したいと思います。

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