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2013年7月 1日 (月)

心の声を聞く

先週は、『声を聞く、心を聞く、魂を聞く』というテーマの研修に参加しました。講師は「聞き方の匠」と言われている、やぶちゃんこと薮原秀樹氏です。現在全国各地で講演され、大きな感動を集めておられます。今回私は「究極の傾聴」と聞かされ、好奇心いっぱいで参加しました。

最初の講義では、「話を聞くときには“声”を聞く、“音”を聞く、“息(ブレス)”を聞く」とお話されました。薮原氏はご自分のスタイルを話聞(わもん)と呼んでおられます。「話聞は禅から来ている。心を聞くことは音を合わせること。他己話聞はすなわち自己話聞。そして離我に至る」・・・とても難しいお話でしたが、なんとなく共感できるワクワク感のある内容でした。

引き続いて、参加者が5~6人のグループに分かれ、200字ぐらいの文章の“読み合わせ”をしました。そして各グループが読み合わせを3回競い合いました。講師は「その変化を聞きながら感じてください」と話されました。そこで私は、音楽を聞くように、文章を歌詞と音(メロディ)として聞くように意識しました。最初はバラバラだった読み合わせが、なんと3回目には流れるような“音”になっていました。

会場も不思議な空気に包まれていきました。最後に講師は、「カウンセラーは心で共感して聞きます。しかし私は、相手の心の奥に入って、深いところでつながって聞きます。人はイメージを感情に乗せて話します。私はその人の言葉と音と息までも聞く訳です」とお話されました。「心の声を聞く。魂の叫びを聞く」ということを、多少とも感じられたような気がします。

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