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2013年6月11日 (火)

仙台の復興視察

先週は加賀市の建設協会で、東北・仙台の「復興工事」の視察に行ってきました。初日は「仙台市閖上(ゆりあげ)」地区の堤防の復旧、漁港の岸壁復旧の2ヵ所を視察、2日目は景勝地「松島」を観光してきました。

堤防は津波被害の大きかった仙台湾の南部海岸に造られています。仙台市から名取市、岩沼市、亘理町、山元町に至る、全長30キロに及ぶ壮大な工事です。テレビなどで、復旧がなかなか進まないと言われていますが、道路や橋、今回の堤防、農地や防風林など、インフラ復旧はかなり進んでいます。この堤防工事も6割以上の進捗率です。

ただし労働力の不足に加え、資材が大幅に不足しています。とくに目立っているのがコンクリートで、設計段階ではコンクリート製だった工事も、コンクリートブロック製に変更して進められている状態です。港の岸壁修復でも、コンクリート不足のため、通常の4~5倍の日数がかかっているとのことでした。

進んでいないのは住宅の復旧です。どこの市町村も同じですが、行政側の意見と住人たちの気持ちがまとまらないのです。そのため流された町は、ほとんど手つかずの状態です。港工事の付近では、今でも海に飛び込む人がいるそうです。「その人たちを助けることも自分の義務です」と、現場監督さんが話しておられました。

2日目に行った塩釜や松島は、ほとんど震災の被害を受けなかったそうです。それは岸から見える多くの島が、防波堤の役割をしてくれたからです。しかしその島に住む人々は大変でした。大津波がすべての島を直撃したからです。「島には約900人が住んでいました。しかし犠牲者はゼロでした。その理由は、“安全な高台に逃げろ!”という指示を、全員が素直に守ったからです」と、ガイドさんが話しておられました。

東日本大震災は、地域によって明暗が分かれました。家や物やお金をなくしても、家族や親戚、友人など、仲間がいる方々は、やっぱり強く頑張っておられます。「まずは人の安全を第一に」・・・そのことを改めて考えさせられた視察でした。

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