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2013年6月 9日 (日)

ヒロシマ4(爆発!)

原子爆弾は地上600メートルの上空で、目もくらむ閃光を放ち、小型の太陽ともいえる灼熱の火玉を作りました。火玉の中心温度は100万度を超え、1秒後には3000度~4000度の熱線、19トン/平方メートルの爆風、すさまじい放射線が一気に地表面を襲いました。

原爆による被害の特質は、大量破壊、大量殺りくが瞬時に、かつ無差別に引き起こすことです。さらに放射線による障害が、その後長期間にわたり、人々を苦しめたことにあります。

「わたしの遺書」~「原爆搭載機B29が侵入してきて、ぼくの後方に消えた次の瞬間、パッとものすごい光が目に入りました。ぼくはいまでも目を閉じると、あのときの炸裂した光の色が、ありありとよみがえります。白を中心にして、まわりが青白いリンが燃え狂ったような、外輪が赤とオレンジをうわっと混ぜたような、すさまじい『火の玉』でした」

~「気を失ったあと、どれぐらい時間が経ったかわかりません。気がついたら、あたりは夜のように真っ暗です(爆発でできた「キノコ雲」のために暗くなった)。しばらく経ったころ、突然黒い雨が降ってきました。重油のような真っ黒な重たい雨です。服が真っ黒に変わっていきました。後にこれが、人間の細胞を破壊する放射能を含んだ雨だと、知ることになります(「キノコ雲」のために急激に気温が下がり、そのために大雨が降ります。よく知られる「黒い雨」です。爆発の20~30分後から2時間以上降り続きました)。

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