秋元康「復興へのプロデュース」
今朝、NHKの日曜討論が流れ、それが終わって秋元康氏が映りました。AKB48をはじめ、数々のスターを送り出した名プロデューサーです。秋元氏が宮城県女川町に乗り込んで、市民や学生と一緒に復興を考えていくドキュメンタリー番組でした。
秋本氏はすべての人に次のように話されました。「記憶に残る“幕の内弁当”はない。例えば仙台の“牛タン弁当”は1品だから記憶に残る。あれもこれもそろっていたら普通になってしまう。街づくりも同じである。多くの人の意見を聴き過ぎると、返って魅力のない街になる。人の心のリュックサックには、たくさんの思いが入っている。その中をかきまぜながら面白いものを引き出す。身近なところから小さなことを見つける・・・その“気づき”が大事なんだ」
さらに、100人以上の学生が集まった「未来塾」のシーンがありました。秋元氏は彼らの発言を聴きながら、全員のいいところを評価されていました。「君たちは今、時代の“聖火”を持っている。その“聖火”をつないでいくことが、未来を創ることなんだ。正解はひとつではない。では正解はどこにあるのか?それはみんなの心の中にある。“妥協”や“あきらめ”が最もよくない。最後まで自分を信じることだ。プロデュースは『0』を『1』にすることではない。その人が持っている『0.1』を『1』にすることである。東北にも『0.1』が必ずある」
終わりに学生のひとりが、「何かわからないけれど、心が熱くなってきた」と語っていました。秋元康氏は若い人たちに「火」を点けたのです。いつそれが大きな「炎」に育つかわかりませんが、間違いなく燃え上がるだろうという予感がしました。「プロデューサーが育ち、そしてスターが育つ!」・・・当社にとってもとても参考になる番組でした。
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