« 現代のベートーベン「佐村河内守」 | トップページ | 作家・百田尚樹氏 »

2013年4月28日 (日)

5W1H

経営では、「5W1H」を使って戦略を組み立てます。いつ(When)どこで(Where)誰が(Who)何を(What)どのように(How)・・・という具合です。ただここで「W」がひとつ抜けています。そうです!「Why?~なぜ?」です。

小さな子供は「どうして?」とよく親に訊きます。テレビを見ていても、車で走っていても「どうしてそうなるの?どうしてそうするの?」といったように。反対に大人たちはそれをあまり使いません。人が成長するにつれ物事の道理がわかってくるからでしょうか?

事実、高度経済成長の時代は「Why」がなくても経営できました。しかしこれからの時代は、この「なぜ?何のために?」がとても重要になってきます。個人にとってみると、「何のために仕事をするのか?」で始まり、「なぜこの仕事をするのか?」あるいは「なぜこの会社で働くのか?」といった具合です。会社に当てはめると、「何のために経営するのか?」または「なぜこの会社が必要なのか?」ということになります。いかがでしょうか?

ニューロ・ロジカル・レベルでは、「5W1H」を5段階に分けています。元も低い1段階は「環境レベル」(When、Where)、2段階は「行動レベル」(What)、3段階は「能力・戦略レベル」(How)、そして4段階が「信念・価値観レベル」(Why)、最後の5段階目が「アイデンティティー」(Who)となります。

世の中には、案外1段階と2段階だけで生きている人が多くいます。「私はいつどこで何をしています」と。3段階では工夫が加わります。「私はこのようにしています」と。4段階はものごとに「なぜ?どうして?」と、意味や価値を考えなければなりません。「なぜ私はこうするのか?なぜ私なのか?」です。もうおわかりでしょうか?4段階を超えるから「私は○○である」、すなわち「アイデンティティー」が生まれる訳です。

「自分が何者かわからない」、あるいは「自分さがしをしている」、そのような人は事あるごとにこの「なぜ?どうして?」を考えてみましょう。必ず「答え」が見えてくるはずです。

|

« 現代のベートーベン「佐村河内守」 | トップページ | 作家・百田尚樹氏 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。