イノベーション
研修で事業経営の最大の使命は「永続的発展」であると学びました。当社もようやく創業66年・・・まずは100年企業を目指したいところです。そのために最も必要なことは、イノベーション(革新)であると教えられました。ダーウィンも「強い者が生き残るのではなく、変化できる者が生き残るのだ」と「進化論」の中で書いています。
当社は私の祖父が製材所を創業し、父の時代は官公庁中心のゼネコン、そして現在は持家と賃貸の住居系の事業が中心です。会社の事業形態がイノベーションしてきました。ただ、何十年も資産として残る建築物の世界・・・そこに商品のライフサイクルを当てはめていいものでしょうか?
昨年読んだある本の中に、神戸のケーキ屋さんの記事が載っていました。その昔、神戸の裏通りに1軒のケーキ屋さんがオープンしました。「美味しい」という評判を呼んで、作ったケーキはすべてその日のうちに売り切れました。ご主人は儲かったお金でより良い原材料を仕入れました。すると今度はさらに売れてより儲かりました。その儲けも原材料を良くすることに使いました。それでお店も大きくなり、今では日本で有数のケーキ屋さんになったそうです。もちろん今でも材料にこだわり続けているそうです。
私はこの記事を読んだとき閃きました。「当社が目指すのはこれだ!」と。このお店は何十年も、同じショートケーキやチョコレートケーキを作っているはずです。ただし日々イノベーションを続けているのです。消費者には気づかない改良により、本来飽きるはずの人間が、いつまでも満足している訳です。
私たちは戸建住宅においても、マンションにおいても「100年以上住み続けてください」とお客様にお願いしています。そこまで使わなければ資産として“もったいない”からです。であるならば、私たちの取るべきイノベーションは「日々改善」ではないでしょうか。新築はもちろん、管理やメンテナンスにおいてもです。大きく変わるよりコツコツ変わっていく方が、リスクも小さく楽なはずです。大切なことは、マンネリに陥らないこと、常に問題意識を持つこと、理想を追い続けることです。いよいよ当社のビジョンが見えてきました。
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