己に克つ
これまでに、相手がいる勝負は何度かありましたが、「自分自身に勝つ」ということを意識したことは、ほとんどなかったように思います。宮本武蔵の生涯のテーマが「己に克つ」であったことは有名ですよね。あれだけ無敵の武蔵が自分自身との戦いに苦心した・・・そのことに共感を覚える今日この頃です。
そこで「克己」について調べてみたところ、とてもやさしいコメントを見つけました。
~己を克服することが、己に克つことに成るのです。一年前の自分と今の自分を見てみたときに、何の代わり映えもないのなら、それは己に克っているとは言えませんよね。二年前、三年前と比べて自分自身が成長していれば、それが自分に勝つことになります。
では、どういうことが己に克つことなのでしょうか。人の嫌がることや、人に悲しい思いをさせているならばそれはダメな人間になっていくようなものです。人の喜ばれること、人の役に立つこと、人が助かる人間になっていくことこそ正しいことではないでしょうか。
己に勝つ方法は、自分自身の今の在り方を見つめなおして、改まり、そして精進していくことではないでしょうか。努力も大切だし、一生懸命さも大切ですよ。あなたが自分自身に克てますように~(中略)
時代にも年令にも関係なく通ずる、人間社会における不変の原理原則だと実感しましたが・・・いかがでしょうか?
現在、吉川英治氏の「宮本武蔵」を読み始め、2巻目に入ったところです。~あるお寺の老僧から「あなたは強すぎる。よいことではない」と言われ、若い武蔵は悩み始めました。~読書の時間が楽しみになってきました。
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