ゲンキー・藤永社長の講演会
先日、ランチェスター戦略勉強会の一環で、ドラッグストアーチェーン・ゲンキーの藤永賢一社長の講演会が開催されました。講演は「競争相手は私たちと同業のお店ではありません。世の中の変化、消費者の志向の変化が、真の競争相手なんです」という話から始まりました。
藤永氏は大学卒業後、25歳の若さで1号店を出店されました。その20年後の今では59店舗にのぼり、年商は327億円余りという素晴らしい実績です。内訳は福井県に33店舗、石川県に6店舗、岐阜県に15店舗、そして愛知県に5店舗です。福井県での1位を守りつつ、岐阜県でもナンバーワンを目指しておられます。
氏の話をまとめますと、「マスコミや世間の情報に惑わされてはいけない。大事なことは『顧客の価値観』である。人は飽きる性質を持っている。だから常に新しい刺激を求める。~お客様との『接点』への集中~チャレンジの『連続』・・・これまでの成功を否定することから、新しいチャレンジが生まれる。さらに、お客様のためになっているか?、押しつけになっていないか?・・・など、自社をいつも客観視できていなければならない」、概ねこのような内容でした。
現在ゲンキーの社内には、社長を中心したランチェスター研究会があります。藤永氏は「ランチェスター戦略の弱者の論理は、松下幸之助氏の説かれた『素直な心』に通じている」と言われます。「だからトヨタさんや松下さんも、今は弱者の論理で経営しなければならないのだ」と。まだまだお若い藤永社長さん、更なるご発展をお祈りいたします。
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