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2009年7月12日 (日)

建設業の原理・原則

『当社から買っていただいたお客様がずっと喜んでくれている・・・だからこそ、この地域で商売を続けることができている』・・・実に当たり前のことです。なのにどうして、地域密着の典型と言える建設業において、今もなお地元企業の倒産が続いているのでしょうか?

大工の丁稚奉公から独立して37年、「お客様の喜び」をしっかりと貫いてこられた会社があります。愛知県豊田市のアンシン建設工業さんです。先月、そこの原田社長さんの講演会に参加してきました。とても素晴らしいお話でした。

会社は豊田市の西側の端にあります。自分の商圏を半径9キロと決めておられます。車で片道15分の距離です。そのエリアの戸数は3万件です。1例ですが、会社のある町は1008軒、そのうちの250軒がお客様・・・なんと25%のシェア、すごい数字です。「仕事は隣にあります。何かあったらすぐに行けます。そして何でも対応できます」と、原田氏は簡単におっしゃいます。

年間に約35棟の注文があり、坪単価は70万円ほどの家が多いそうです。半分以上がお客様のご紹介で、その他は見学会とモデルハウスの来場です。原田氏は次のように言われます。「お客様はご自分の命を担保に『家族の幸福の城』を造られるのです。一緒に幸せを築き育む気持ちが第一です。それがあればクレームも親切に変わります」と。さらに「工事現場がきれいなことは当たり前です。お客様はもちろんのこと、近所の方々のためにもそうでなくてはなりません。始業前、休憩前、終業後の1日5回の清掃を義務付けております」と。きっと日々の心配りが、多くの紹介を生む土壌になっているのでしょう。

会社には社員さんのために専属の食堂があります。1食300円だそうです。仕事場が近いので、全員が会社に戻って昼食をとります。栄養バランスのとれた食事は、社員のご家族からも喜ばれています。12時から14時の2時間、そこで多くの情報が飛び交います。お客様のこと、社員のことなど・・・だから社長も毎日そこで食べます。まさに事業の基地として理想です。うらやましいですね。

もう一度原田氏の言葉を紹介します。「工務店の基本は『地域密着』と『顧客満足』にあると考えます。至極、当たり前でありきたりな言葉かもしれません。されど、当たり前のことを当たり前に、どこまでも基本に忠実に仕事をすることが、結局はお客様のためになることを、私は45年の家づくり人生の中で学びました。まずお客様のお役に立つこと、地域に貢献すること、メリットを与えること、その義務を果たしてこそ、『利益という名のお礼をいただける』、そう考えているからこそ、仕事に誇りを持ち続けていられるのです」と。

『建設業の原理・原則』を教えてくれたような・・・とても価値のある講演会でした。

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