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2008年10月26日 (日)

秋の味覚

「今年の紅葉は10日ほど早い・・・」と言われています。確か、夏の終わりのコオロギも8日ほど早かったですね。もしかすると冬が来るのも早いのでしょうか?

昨日、家の柿を採りました。昨年よりも半月以上も早いんですが、今年はなりが少ないので「鳥に食べられる前に・・・」と急いで採りました。そして今年は「ギンナン」もたくさん拾いました。煎って食べると美味しいんですよね。

イチョウを漢字で書くと「銀杏」、ギンナンを漢字で書くと「銀杏」、同じ字を書くんですね。ギンナンはカロチン、カリウム、ビタミンCが豊富で、風邪や高血圧の予防にいいそうです。また特有成分のギンコライドは、生活習慣病予防やボケ防止などに効果があるそうです。さらに滋養強壮、せき止め、ぜんそくにもいいようですね。ただ、アルカロイドの毒成分によって、消化不良を起こすこともあるので、食べすぎには注意が必要とのことです。目安は大人で1日10個、子供は5個までがいいそうです。

この冬を乗り切るためにも、秋の味覚をしっかり摂っておきたいと思います。

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2008年10月22日 (水)

ひと言の思いやり(1)

最近、特に「言葉の大切さ」を感じています。「言葉・ことだま」とも言われます。ことだま(言霊)を調べると、「言葉に宿ると信じられた霊的な力」(ウィキペディア)と出てきます。間違いなく、言葉は大きな力をもっています。

先日、金平敬之助氏の「ひと言の思いやり」~人生が豊かになる100の話~(PHP研究所)を読みました。その中に、「人の心を傷つける言葉がある。江戸の人々は、それを『刺し言葉』と呼び、使うことを極端に嫌った。刀の傷は治るけれども、言葉の傷は治らない・・・」と書いてありました。

その反対に、人を幸せにする言葉もたくさんあります。ひと言のおかげで、元気や自信、勇気が出たりします。本のはしがきでは、「ひと言で人は活きる。ひと言で人は沈む。職場や学校、家庭において『ひと言の大切さ』に、もっと気づいてほしい」と書かれていました。

たくさんの内容から、特に印象に残ったところを5つ紹介させていただきます。

1.黒柳徹子さんのお母さん、黒柳朝(ちょう)さんの言葉・・・「すてきなものは、みんなタダなの。笑顔も優しい心も・・・」
2.かの有名なGE元会長のジャック・ウェルチ氏・・・幼いときからどもるクセがあった。母親の励ましのひと言で、その後どもりを気にすることはなかった。「お前は頭がいいからどもる。お前の頭の回転の速さに追いつく舌など、誰ももっていないよ」
3.起死回生を賭けたレストラン・・・策はお米を高級ブランド米に変えただけ。しかし結果は大きく変わった。社員の働く姿が一変した。店の雰囲気も明るくなった。客足がどんどん伸びた。社長自身が一番驚いた。「働く人は、お客さんに喜ばれるものを出す店で働きたかったのだ」
4.サッカー日本代表前監督のオシム氏がよく口にする言葉があった・・・「勝利して得るよりも、負けて得るほうがはるかに多い」
5.著者の現役時代(生保会社)・・・多い時で1000名以上の社員と職場をともにした。できるだけ多く声をかけたい。短くて、心が入り、公平である、この三つを追求して最後にたどりついた言葉。「元気?」

起こった現実に、いかに対応して、良き方向へもっていくか?・・・ひと言のもつ重要性を、改めて認識いたしました。

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ひと言の思いやり(2)

金平氏は本の中で、人々が集まるところを「○○の風景」と表現されておられます。例えば「職員室の風景」、「ベンチの風景」といったように。企業では「社風」がいい、悪いという言われ方をします。わかったような、わからないような・・・そんな感覚でした。それを、朝礼の風景、会議の風景、現場の風景・・・と考えたら、なぜかピッタリはまりました。不思議です。

本の中に、いたく感動した文章がありました。著作権を気にせず載せたいと思います。

~たった一人の卒業式の話を聞いた。

「彼女は中学3年生だった。家庭の事情が複雑。毎日荒れていた。そしてついに事件を起こした。やむなく施設に預けられた。
でも担任と生徒指導の先生はあきらめなかった。施設まで2時間半、毎週励ましに通った。
通って二人は驚いた。会うたびに明るく素直になっていく彼女・・・考えられるのは『規則正しい生活とバランスのよい食事』だけ。先生方はあらためて『食育』の大切さを痛感した。
彼女は出所できず、卒業式に間に合わなかった。4月6日。校長室で一人だけの卒業式をするはずだった。
でも先生全員が立ち上がった。『生涯最後の機会。ほかの子と同じようにしてあげよう』と。
当日、体育館には紅白の幕。ブラスバンドの演奏で、彼女と母親が入場した。全教職員が起立した。直前に離任した校長先生が、自ら卒業証書を渡し、式辞を述べた。
『蛍の光』を背に、母と娘は会場をあとにした。参加者全員が、涙、涙、涙の卒業式だった」

実はこの学校は、以前に訪れたことがある。そのとき「職員室の風景」に魅せられた。先生たちがみんな明るく仲がよい。伸び伸びしている。こんな風景のよい職員室だからこそ、生まれた卒業式だと、私は思う。~

黒柳朝さんの言葉、「すてきなものは、みんなタダなの。笑顔も優しい心も・・・」。そうなんです。笑顔も笑いもユーモアも。それから、優しさ、思いやり、謙虚、感謝・・・みんなタダなのです。

時代がどれだけ移り変わっても、決して変わらないもの・・・それは、すべての人が美しいと感ずる心・・・タダだけど、お金では買えない・・・そのように感じました。会社の代表として、あらゆる場面で「風景のいい職場」を、ぜひ創り上げていきたいと思います。

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2008年10月13日 (月)

北京視察(その1)

先週末に北京を視察してきました。約20年前、初めて北京を観て、約10年前にもう一度行き、今回で3度目です。第一の関心は、オリンピックをあのように成功させた「中国の実情」を知ることでした。

まず街を走っての印象です。近代的なビルが増え、街並みがより美しくなった、新しい高級車がとても多い、雰囲気が落ち着いてきた・・・などです。20年前は、乗用車があまり走っておらず、あっても古いものばかり、きれいとは言えないバスやタクシーがとかく目につき、そして自転車が怒涛のごとく走っている・・・そんな印象でした。今は自転車はめったに見ません。地下鉄が何本も通ったからでしょうか?またすべての乗り物がとてもきれいでした。

バスや地下鉄の運賃はとても安いです。バスは一律1元(約16円)、地下鉄は一律2元です。国が補助金を出しているそうですが、社内に広告が一枚もないので、将来もなんとかなるだろうと思いました。地下道の少なめの広告は日本よりも韓国企業の方が目立っていました。もちろん一番目立っていたのは中国企業です。

ガイドさんが言われるには、「自動車でも電化製品でも、日本製がいいことはみんな知っている。でも実際に買うとなると、少しでも安いものがいいから・・・」ということでした。ハイクラスの自動車はアウディがよく目につきました。レクサスを見たのは1度だけです。日本車は高いので、ヨーロッパ車が圧倒的に多い・・・ということです。

11日の土曜日は、オリンピックスタジアムの一般初公開に当たり、とんでもない人の数でした。中に入る人の列は想像を絶っしていました。メインスタジアムの「鳥の巣」は有名ですが、国会議事堂の隣に建つ新しい音楽堂もとても素敵でした。長い歴史に培われた古い町並みや建造物、現代の技術を競う超近代的な建築物や道路網・・・それらがバランスよくとれた北京の街づくりは、とても上手だと感じました。

それから最も印象的だったことが、観光地の人の多さです。お土産店も増え、20年前とは比較にならないほど観光化されていました。「20年前は、ここに来る人の95%が外国人でした。今は95%以上が中国人です」というガイドさんの話に納得。「10年後は入場規制になるのでは?」・・・とやや心配になりました。

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北京視察(その2)

今回の企業視察は「TOTO北京工場」を訪問しました。TOTOさんは中国には数ヶ所工場を持たれておられます。その中で北京工場の操業は13年前です。当初は日本や欧米向けの製品を造っていましたが、昨年から生産するすべてのものが、中国での販売となったそうです。中国で販売する衛生陶器のメーカー数は、ヨーロッパから中国製まで含め、30社ほどあります。その中でTOTOさんは、価格は高めですが品質と信用で、ぐんぐん伸ばされてきました。

工場内は限りなく自動化が進んでいます。整理整頓がしっかりとし、衛生環境も抜群でした。それから従業員さんたちの礼儀正しさや勤勉さが目に留まりました。20年前からみて、中国人は所得が上がっただけではないことが、よくわかりました。日本人責任者の方は次のように話されました。「まず全員に朝の挨拶から始めました。それから整理整頓の徹底です。安全と品質に直結することですから。そして、よく飲んでよく話す・・・それを心がけています」と。

現在中国には、たくさんの国の企業が進出しています。中国の人が話していたのですが、日本企業はどちらかというと人気が低いようです。気質的な面もありますが、基本的にはコミュニケーション不足だと感じました。また中国人は、ある意味で日本人に嫌悪感をもっています。ギョーザ事件やダンボール肉の件を、さも「中国は悪い国!」と世界に宣伝し過ぎたからです。「逆の立場だったら・・・」と考えればよく理解できますね。なんとも寂しい気持ちになりました。

中国は、経済が社会主義から資本主義に変わりました。そのため確かに格差は生まれてきました。しかしながら、国民は間違いなく豊かになってきています。努力して会社を大きくする社長がいます。一生懸命勉強して高級官僚になる人もいます。国民は基本的に自分で職業を決めることができます。北京だけをみても「中国の成長はまだ始まったばかり・・・」と感じた次第です。

さて、経済が成熟期を迎えた日本・・・将来に向けて、衰退することなく、繁栄を続けていくためには???・・・それを知ることが視察の目的でした。「輸出なくして日本はない」ことは誰もが知るところです。益々経済発展を遂げる中国、そしてインドやブラジル、さらにそれに続く国々があります。今回特に実感したのは、【それらの国の人々にしっかりと受け入れられる人格形成、価格を含めて十分に満足していただける商品づくり、そしてしっかりと向き合える誠実さと情熱・・・以上が今求められているのではないか?】ということでした。いかがでしょうか?

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2008年10月 7日 (火)

工事現場はショールーム

車で街を走ると、とかく工事現場が目に留まります。カラフルな工事用シート、社名や商品の看板シートなど、各企業はできるだけ目立つように考えています。私たちも「工事現場はショールーム」という視点から、現在適宜、工夫しているところです。

先月からユーミーマンションの現場には、「入居者さん!どうぞお越しください!」の看板を取り付けています。そして今月から、スウェーデンハウスの工事現場に、「スウェーデン国旗」を掲げることにしました。

イギリスの古い小話です。「3人の職人がレンガを積んでいました。『何をしているのですか?』と聞くと、ひとり目の人は『見りゃわかるだろ?レンガを積んでいるんだ』と。ふたり目の人は『建物を造っているんだ』と。そして3人目の人は『オレは素晴らしい寺院を造っているんだよ。そこではみんなが幸せになれるんだ』と・・・」

当社の職人さんも、日々一生懸命「ものづくり」に励んでいます。ただし同じものづくりでも、「誰のためにどんなものを造っているのか?」という意識が大事なのです。私はそれを『建物に魂を入れる』と呼んでいます。営業マン、設計士、現場監督、職人さん・・・全員のいい魂が入ることで、本当にいい建物になります。

今後はそのような目で、当社の「工事現場」(ショールーム)を観ていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

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2008年10月 6日 (月)

テレビドラマ「夢をかなえるゾウ」

水野敬也氏原作のベストセラー「夢をかなえるゾウ」が、この度テレビドラマ化されました。10月2日放映・・・2時間の「スペシャルドラマ」(野上耕平版)と、1時間ごとの「連続ドラマ」(星野あすか版)第一話が、同時に始まったのです。長女が家のHDDに録画してくれてあって、昨日はスペシャルドラマを、そして今日は連続ドラマの第一話を観ました。

スペシャルドラマの方は、ほぼ原作通り・・・でも大変面白く、大いに笑ってしまいました。正直いって、本を読むより気楽で楽しかったです。本ではビジネス書っぽいところが、テレビではリアルに表現され、妙に真実味がありました。それで今日から私も靴をみがくことにしたのです~ハイ(^^ゞ  それから「人を笑わせる」ことや、「運がいい」ことを、場面でしっかり覚えているので、「ドラマもいいものだ」と感心してしまいました。かなりお勧めです。

さて、連続ドラマの方ですが、スペシャルが男性サラリーマンに対して、これは女性OL版です。スペシャルから3年経った野上耕平も出演し、いよいよガネーシャの課題が始まりました。何が出てくるかと期待していたら、「爪をきる。自炊する。左手を使う」などでした。なんとなく、ほのぼのとしたところがあり、第二話も面白そうで、とても楽しみです。

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2008年10月 5日 (日)

2008秋の個人面談

「暑さ寒さも彼岸まで・・・」と言われますが、今年も「秋分の日」を堺にめっきり涼しくなってきました。先月の29日には、恒例の「創立63年記念式典」を開催しました。私からは、「世界経済は不安定であっても、当社はお客様の期待にしっかり応えていこう!」と挨拶させていただきました。

そして翌日から昨日までの5日間、恒例の「秋の個人面談」を行いました。これまでに何度も個人面談をしてきましたが、今回の面談はこれまでで最も内容があったと感じています。最初から最後まで、質問形式にしたことがよかったのでしょうか?

先日来、私はある出来事で悩んでいました。たまたま小林正観さんの本を読んでいて、その中に「本当の優しさについて」というくだりがあり、思わず「ドキッ!」とさせられました。そこには、「優しさというのは、大きな力をもっている者が、力の弱い者に対して、その強い力を行使しないこと・・・」と書かれていました。

本には、いじめ・親子・会社といった、それぞれの問題について書いてありましたが、政治や経済、国際情勢にもつながる考え方だと思います。これまでの私は、「正しくあれ」と強く主張するきらいがありました。つまりそれが私の価値観であり、自分の信条としてきました。しかしその前に、私自身の土台に「優しさ」が絶対必要だ・・・ということに気づかされました。

正直なところ、今年の決算はあまり奮いませんでした。しかしほとんどの社員さんから、「来期は頑張ろう!」という強い姿勢が伝わってきました。心から「ありがたい」と思います。ぜひメンバーの期待に応えられるよう、「もっといい社長になろう!さらにいい会社にしていこう!」と決意した次第です。

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