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2008年8月 9日 (土)

原油の高騰と中東情勢

8月に入って、またまたガソリンが10円以上値上がりしました。ここ数ヶ月の価格高騰は大きな悩みです。「将来200円を超える・・・」といわれてきましたが、もう時間の問題ですね。数年来の鋼材の高騰以上に、原油の高騰は広く深い問題になりそうです。

少し中東の現状を知ってみようと、「今の中東がわかる本」(大野元裕氏著)を読みました。イスラエル建国~パレスチナ問題~第1次・・・第4次中東戦争~第1次オイルショック~イラン革命~第2次オイルショック~イラン・イラク戦争~原油の急落~湾岸戦争~イラク戦争~第3次オイルショック・・・と続いていきます。中東諸国の複雑な絡み合い、新興国の経済発展、アメリカの思惑、OAPECとOPEC、投資家の動き・・・などなど、単純には理解しがたい・・・というのが正直な感想です。ただ、イラク戦争が原油高騰の引き金になったことは間違いなく、戦後処理が終結しない限り、価格の安定はないと考えられます。

中東産油国は今回の価格高騰によって、相当潤っていることは事実です。国民一人当たりのGDPだけをみると、日本とそう変わりはありません。しかし、半分以上の出稼ぎ外国人労働者や、大家族のなかの働かない人数を差し引きすると、実質収入は日本の10倍以上になるようです。また所得税、高等教育までの学費、医療費などがすべて無料・・・ということで、さらに実質的収入は増えます。日本と比較しただけでも考えられない裕福さです。

第1次オイルショック前に1バレル3ドルだった原油が、今では100ドルまでに上がりました。35年間で33倍にハネ上がった訳です。貧しい時代と裕福な今の両方を経験している世代は、原油がいずれはなくなることを案じて、蓄えを増やすことに懸命になっています。しかし若い世代では、一部は豊かさに身を委ね無力感に浸っている・・・あるいは豊かさゆえに金儲けだけに没頭している・・・その一方、現状に疑問を感じ正しい解答を摸索している・・・そんな状況なんだそうです。

どこか日本と似ているようにも感じられます。しかし、ケタ違いの豊かさ、当面の安定度、近未来の展望の差を考えてみると、資源のない日本が「資源をもつ国々」に、どのように対応していかなければならないか?・・・そこが重要なポイントだといえるでしょう。湾岸戦争からイラク戦争に至る日本のアメリカ一辺倒の施策は、彼らには決していい印象ではないようです。今こそ、日本の外務省の実力が発揮されなければなりません。日本の将来をかけて、大いに活躍してくれることを期待します。

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