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2008年7月 6日 (日)

木野親之氏・講演会(1)

松下幸之助の愛弟子だった「木野親之氏」の講演会に参加しました。木野さんは1926年(昭和元年)生まれで、現在82歳です。昨年3月に参加した講演会の「童門冬二氏」が80歳でしたから、木野さんはこれまでの講師・最年長ということになります。生き生きと始終笑顔でお話される姿が、とても印象的でした。前半は松下幸之助の経営について・・・そして後半はご自分の体験を話されました。

講演は次の言葉から始まりました。「かつてない難局は、かつてない発展の基礎となる。今まさに、好機来たれリ!」と。「えっ!何で・・?」と思っているところへ、「幸之助は『好況よし。不況なおよし』とよく話してました。その実例を紹介します」と続きました。以下の内容です。

~松下幸之助が独立したのは22歳のときです。それから10年経った昭和2年、金融恐慌が勃発しました。日本経済も大打撃を受け、なんと松下電器のメイン銀行が倒産するという悲劇が起こりました。幸之助32歳のときです。まず、取引のなかった住友銀行から、なんと融資を取り付けました。そして販売店や社員に月刊誌を出し、取引業者には月報を送り、自信ある意志を伝え続けました。新聞広告も打ち、新製品のスーパーアイロンで勝負に出て、のちに大成功を収めました。

間をおくことなく2年後、今度は世界恐慌が押し寄せました。幸之助は社員の解雇をいっさいしなかったのです。生産を半日稼動とし、販売員には休日返上で在庫を売らせました。意気に感じた社員たちが頑張り、ストックはなんと2ヶ月でなくなりました。その後は再びフル生産です。同時に経営理念の策定、新工場の建設、電気ゴタツの新規事業を開始するという、積極姿勢でそのときも乗り越えました。

それからのち、昭和7年から松下電器は輸出を始め、大企業へと発展していきました~ということです。「かつてない難局は、かつてない発展の基礎となる」・・・「好況よし。不況なおよし」・・・ご理解いただけましたでしょうか?

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コメント

とんでもないですよ。毎日必死です!^^;

ただ、今回のねじれ不況によって、間違いなく全社的に危機感が強まっています。そのように組織が固まることで、不況にも対抗できると思うのですが・・・どうなんでしょうか?

投稿: 黒田です | 2008年7月 8日 (火) 00時00分

不況なおよし、と言える器になりたいっすね。

不況をものともしていないクロダ社長を見習わなくては^^

投稿: いしかもめ | 2008年7月 7日 (月) 11時25分

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