建物の使命(オーナー様のお話から)
昨年秋に当社で完成した、精密機械製造の会社さんに訪問してきました。代表者の方からいろんなお話を聞くことができました。
まず今年の冬の状況をお聞きしました。「とにかく工場の中が暖かい。それで社員がついつい薄着をしてしまって・・・風邪をひく者が多かったかな?(笑)。それから工場の総面積が300坪増えたことで電気料金を気にしていたが、以前とさほど変わっていない。驚きだねぇ。クリーンルームとしての機能もバッチリだよ」と話してくれました。当社の提案を喜んでいただけ仕事冥利に尽きます。その後は、「今後の夏対策」についてご説明させていただきました。
お話の中で、さらに喜ばしいことを聞きました。「先月、ある一流メーカーから特殊部品の製作依頼があって、担当幹部が視察に来た。いろんな質問を受け、建物も調査して『OK』をもらったよ」・・・とのことでした。興味深いお話が続きます。「彼ら(一流企業)は3つのことを調査していった。ひとつは『会社トップの品質に対する考え方』、ふたつ目は『ものづくりの仕組みがルール化されているか』、そして3つ目が『そのルールが守られる環境になっているか』だ。だから建物もひとつの大事な要因なんだよ」と。嬉しい反面、それ以上に大きな責任を感じました。
電子関係、機械関係の企業の挑戦は、まさに目を見張るものがあります。それらの企業は自社の製品に命を懸けています。部品や原料と違って、どちらかといえば「建物は間接的なもの」・・・という概念がありました。もしかすると『ここ』に、建設業の変わり目があるのかもしれません。確かに【健康分野】においては、【住宅】はもはや直結した要因です。『建物が製品に直結する』という視点に立って、私たちがもっと深く研究する必要がある・・・と学ばされた一日でした。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント