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2008年7月20日 (日)

NHKドラマ「監査法人・最終回」

NHKドラマ「監査法人」全6回が終了しました。現代の経済界を風刺したような・・・そしてどこかの事件と似ていたりして・・・かなり面白いフィクションドラマでした。最終回まで観終えて、初めて作者の言いたいことが理解できました。「事実に対して正確なこと・正直なことが、果たして人間社会において正義なのか」・・・それを言いたかったのだろうと思います。

ドラマの1話から6話を通して、建設会社、食品会社、都市銀行、監査法人、ベンチャー企業などが、相次いで破綻していきました。監査法人に勤める主人公が、厳格監査を正義と信じて取り組む中、切り捨てられていく企業や社員の痛みを感じるたびに、仕事に疑問を感じていく・・・そんなストーリーでした。しかし最後は、業績不振の部品メーカーの顧問会計士となって現場に入り、再生に向けて希望のスタートを切る・・・そこでドラマは終わりました。他人事とは思えず、ずっと深刻な面持ちで観ていた私にとって、最後に唯一「人情味」が感じられる場面でした。ハッピーエンドではないですが、どこか「ホッ」としたような気持ちになりました。

ジャパン監査法人の理事長が、ある企業の粉飾決算を見逃して罪に問われる・・・しかし彼は最後まで「私は間違っていない」と言い続けました。「過去のオイルショックは日本を危機に落とし入れた。それでも当時の日本企業は、社員を減らすことなく給料は上げていき、労使が共に力を合わせ、逆境を乗り越えてきたんだ。赤字を回避するためのリストラや給料カットがあっていいのか・・・グローバル化のための厳格監査、それを通すことが果たして日本企業、しいては全日本人のためにいいことなのか」・・・この場面では、日本を支えて来られた偉大な経営者の方々へ、改めて感謝と尊敬の念が湧きました。

ドラマは、世界経済に揉まれる今の日本に、「大きな疑問」を投げかけました。「もっと詳しく入り込んでほしかった」というのが本音ですが、これだけ大きなテーマを、たった6時間で表現する訳ですから仕方ないですね。それにしてもキャストはすごい方々でした。さすがNHKです。私の大好きな橋爪功をはじめ、長門博之、津川雅彦、竜雷太、多岐川由美、大滝秀治、そして主人公の塚本高史、松下奈緒、豊原功補・・・(敬称略)、老練と新鋭の演技を、とてもバランスよく生かしていたと思います。どうもありがとうございます。

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