基本に帰る
建設業界での大先輩の方から、次のようなお話を聞きました。「私の父親は根っからの職人だった。もう半世紀も前のことになるが、『仕事は自分から営業するものではなく、お客様から指名していただくものだ』とよく話していた。それからのち、全国規模のハウスメーカーがどんどん現れて、住宅業界が大きく変わってしまった」と。
高度経済成長時代には、会社の売上規模が尊ばれました。その時期には販売力で大きくなった会社も多くありました。バブル経済の崩壊以降、「量」よりも「質」を求められるようになり、水ぶくれした会社は徐々に衰退していきました。「オンリーワン」という言葉を耳にするようになったのも、その頃だったでしょうか?
近年は、「お客様から選ばれる・・・」という言葉が目立ってきています。「あれ!昔に戻ったかな?」と感じます。おそらく時代が「基本」に帰っているのでしょう。「誰のために仕事をするのか?」・・・自分のため、家族のため、会社のため・・・いろいろありますね。でもやっぱり一番に来るのは「お客様のために仕事をする」・・・ではないでしょうか?それが「プロの基本」であり「仕事の本質」なんだと思います。
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