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2007年12月30日 (日)

“まさか”の1年

今夜NHK番組で、「“まさか”の1年」というニュース・ハイライトをしていました。その中で視聴者の最も多かった意見は「安倍前首相・突然の辞任」だったそうです。確かに日本の2007年は、大揺れに揺れた1年だったと思います。ただ来年からそれらのことが、市場経済にボディーブローのように響いてくる方が心配です。特にアメリカの景気転落と原油の高騰です。

私自身も昨年末から今年・・・かなり激動の1年間でした。つい先日、あるセミナーで「人生の中の春夏秋冬~12年がひとサイクル~」という話を聞きました。そこで自分の季節を調べてみると、なんと2007年までが冬でした。2008年からはいよいよ春です。己を磨き、技を身につけ、力をつけて、エネルギーを外に向ける・・・そんなことが書いてありました。占いは信じない方ですが、新しい年に「大いなる希望」をもって挑んでいきたいと思います。

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2007年12月27日 (木)

CASBEE合格

「CASBEE建築評価員」の資格試験に、この度合格することができました。50歳になってからの資格受験は思ったより大変でした。しかし勉強をしていくにつれ、あまり使っていなかった脳細胞が活発になっていきました。

「CASBEE」とは建築の環境性能を評価するシステムのことです。その内容は大きく2つに分かれます。ひとつは利用する人にとっての「建物の環境性能」、もうひとつは建物が「周辺及び世の中に与える環境性能」です。

建物がもつ環境性能は3つあります。「室内環境」(音、光、温熱、空気など)、「サービス環境」(機能、快適性、耐久性、信頼性など)、「敷地内環境」(生物、温熱、景観、地域配慮など)です。

周辺及び世の中に与える環境性能も3つです。自然エネルギーの利用を含めた「省エネルギー性能」、建物の再利用を含めたあらゆる「資源の保護」、そして「周辺に与える環境」(大気汚染、騒音、悪臭、ビル風、日照、光害、汚水、廃棄物、交通障害など)です。

今回の勉強を通じて、社会における建築の重要性を改めて認識しました。これからこの制度を社内に広めて、当社の提案する建物にぜひ生かしていきたいと考えます。

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2007年12月26日 (水)

冬の個人面談:2007

今月中旬、恒例の「冬の個人面談」を行いました。今回も4日間、ひとり15分とって行いました。私自身が慣れてきたせいか、時間のずれもあまりなく、まずまずの内容で、成果も十分ありました。

各事業部で出た意見は、それぞれまとめて担当幹部に送りました。全社的に大事なことは先日の幹部会で話し合いました。社員さん全員からの貴重な意見です。タイムリーに検討し、できるところからすぐに対応することが大事ですね。

風通しが良く、問題があればすぐに対処できる組織・・・ひとりひとりの小さなことにも目を配れる、そんな会社にしていきたいと思います。

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2007年12月 1日 (土)

がばいばあちゃん

先日、長女から「お父さん、これ面白いよ」と1冊の本を渡されました。見ると、島田洋七氏の書いた「がばいばあちゃん」でした。なんでも、長女はこの本を妻の父親からもらったそうです。島田氏は来年1月に開かれるある勉強会の講師になっています。漫才コンビの「B&B」の頃はよく覚えていますが、その後のことはあまり知りません。勉強会のスケジュールを見て、正直、「なんで~?」と思いました。それでこの本には大いに興味を持ちました。

本には、彼の小学校時代から成人になるまでのことが書かれてます。彼は小学校2年生のとき、広島の母の元から佐賀に住む祖母に預けられました。それから中学校3年までの8年間、主人公の「がばいばあちゃん」に育てられました。「がばい」というのは佐賀弁で「すごい」という意味だそうです。それでは「洋七とがばいばあちゃん」の生活の中で、特に印象に残ったことを書き出してみます。

『★テレビもない、洗濯機もない、掃除機もない、ガスコンロもない貧乏な暮らし。家にあるものといえば、布団、枕、茶碗、湯たんぽ、蚊帳・・・そんなものしか思い浮かばない。
★テレビはなく、家の中で動くものといえば俺だけで、何もすることがない夜は、ばあちゃんはいつも俺をじーっと眺めていた。俺もばあちゃんのすることを眺めていた。
★毎日ばあちゃんといっしょに朝4時に起きて、かまどでごはんを炊き、学校に行く。家に帰ると、川からバケツで80杯の水をうんうん言いながら、畑と風呂場に運ぶ。
★「ばあちゃん、この2~3日、ごはんばっかでおかずがないね」と言うと、ばあちゃんは「あははは、明日はごはんもないよ」と言った。
★ごはんを食べてないので、空腹で夜中に目が覚めて「ばあちゃん、お腹すいた」と言うと、ばあちゃんは「夢や」と言った。ばあちゃんがそう言うので「夢なのかあ~」と思ってまた寝ようとした。でもまた目が覚めて「やっぱり夢やない」と思うと、寒いのとお腹がすいたのとで涙が出てきた。
★ばあちゃんが言う。「二日働いたら千円になる。そしたらそれで米を買う。味噌を買う。醤油を買う。それがあったら死なん。おかずはあとからついてくる。がっはっは」
★ばあちゃんは家の前を流れる川を「スーパーマーケット」と呼んでいた。川に棒を渡しておくとそこに上流から流れてきた野菜がひっかかる。上流に市場があって、曲がったきゅうりとか二股の大根とかを捨ててしまう。きゅうり、大根、りんご、白菜、桃、キャベツ。少し痛んでいるけど、いろんなものが引っかかる。何にも流れて来ない日は「今日はスーパー休みかい」とばあちゃんは残念がってた。あはは。
★ばあちゃんは7人の子供を産んだが、7番目が生まれてすぐにじいさんが亡くなった。突然生活に困ることになったが、ちっともメソメソしなかった。今にして思えば、ばあちゃんは何もかもわかって貧乏をやっていたのだろう。俺も「うちにはなにもないなあ」とは思ってはいたが、それが「貧乏」だとはちっとも思わなかった。「うちは貧乏なのかな」となんとなく思ったのは小学校5年の頃だろうか?・・・』

これだけ書くと、どれだけ貧しい生活だったかが想像できます。でもその中には、暗さどころか明るさが感じられるのが不思議です。続けて、がばいばあちゃんの考え方をまとめます。

『★8歳で佐賀に転向した時、ばあちゃんは「学校はどうだ?」とか「勉強はわかるか?」とは全然言わなかった。その代わりにひとつだけ、しょっちゅう口やかましく言われたことがある。「笑顔は宝じゃ。笑顔できちんと挨拶しろ。貧乏人がやれることは、まず笑顔じゃ」と。
★ばあちゃんは「人生は川ばい」とよく言っていた。ばあちゃんによると「川はくねくね曲がってるし、勢いが強くなったりゆっくりなったり。幅が広くなったり狭くなったり。にごったり澄んだり。こんなにきたなくにごってると思ったら、ある日、きれいに澄んでいたり・・・人間もときにはにごったりする。でもそれで、ええ。人間、死ぬ時に、51対49でしあわせがひとつでも勝てばええんじゃよ。人間は欲が深いから、しあわせになろう、しあわせになろうとばっかりする。でも、そうせんでも、普通でも、十分にしあわせじゃないかい。人間は悩みがあったらすぐに落ち込む。でも人間には悩みの袋が50と、しあわせの袋が50あって、死ぬ時にはちゃんとしあわせの袋が51あって、ひとつ勝つから心配せんでよか」と。
★高校時代にひじの事故で、野球が絶望的になってばあちゃんに相談した。ばあちゃんは「世の中1万種くらい仕事はあるぞ。治らんもんは治らん。それだけをずうっと考えとったら、おかしくなるだけじゃぞ。野球だけが人生じゃなか。手がダメならサッカーばせんね。考えてもみんしゃい。おまえはもともと野球のためだけに生まれてきたわけじゃなかろう。世間に見栄を張ったり、世間を気にするのが一番だめやぞ。世間に見栄を張るから、つらくなるばい。世間に見栄を張るから、だめになる・・・といろいろ迷って、逆恨みしたり、自殺したりするばい。でも、夢は持たにゃいかんぞ。夢は叶わなくても、ええ。しょせん夢なんじゃから。だから死ぬまで夢はどんどん見ろ。人生はそれの繰り返しぞ」と俺に言った。
★ばあちゃんがよく言っていた。「人生は死ぬまでのひまつぶしだぞ。いろんな仕事をして死ぬまでひまをつぶせ。仕事はいいぞ。お金ももらえる最高のひまつぶしばい」と・・・』

宗教家でも教師でもない・・・与えられた人生において、前を向いて、ひたすらたくましく生きてきた・・・そんな生きざまから出てくる、まさに力強く正しい言葉です。かなり大人の私にもよく響きます。心のマッサージになりました。そしてまたひとつ・・・思い出の1冊が増えました。

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