超優良企業の視察
銀行の「若手経営者の会」で富山の超優良企業・コーセル㈱さんの視察を企画しました。北陸銀行さんのお骨折りで、創業者で現会長の「飴久晴氏」からご講演もいただけることになりました。とても貴重な機会なので、当社から幹部7名を連れて、一緒に昨日参加してきました。
コーセルさんは富山本社の「スイッチング電源」のメーカーです。その部品はロボットからCTスキャン、自動販売機、ゲーム機、プラズマテレビまで相当幅広く使用されています。創業39年、平成18年度決算で売上高206億円、経常利益62億2300万円、なんとその率が30%を超えています。経営者として信じられない数字です。
まず最初に、立山工場で会社の概要を説明していただきました。配られた資料に目を通して驚いたのは、平成15年から18年まで社員数が350人前後でほぼ変わらないのに、売上高が144%アップ、経常利益で183%アップだったことです。平成19年度は新たな研究開発や海外戦略に向けて385人と増えていますが、経常利益率は29.6%とやはり脅威の数字を続けています。
次に工場内を見学しました。精密機械はあまり詳しくありませんが、一見して機械台数に比べて人の数が少ないように感じました。非常に細かな部品を自動ロボットが素早く組み立ていきます。おそらく徹底した自動化と人の削減をされたのでしょう。素晴らしい合理化でした。
その後、富山市の本社に移動し飴会長の講演を聞きました。経営の根本のお話でした。まず「経営とは『入るを計り出るを制す』、小学1年生でもわかる引き算である。そのためにゼロリセットや新幹線発想で固定費と原価を圧縮する」・・・次に「社員や幹部が育たないのはトップ(社長)の責任である。枝葉を広げるより根を張ることが大事、時間をかけて地道に社員を育てること、そして人間関係能力の高い幹部を育てること」・・・おおまかにふたつのことを話されました。
移動時間を含めて約半日の研修でした。いただいた資料に改めて目を通すと、さらに深い本質が見えてきます。「企業は人なり」と「どんな環境にも強い」という2点です。社長としてやるべき課題がたくさんあります。まだまだこれからです。
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