超高齢社会
日本は1970年に高齢化社会(65歳以上の人口が7%~14%)になり、1994年に高齢社会(15%~21%)になり、今年はついに超高齢社会(21%以上)に突入しました。そして2030年には高齢化率が30%を超え、2055年には40%を超えるそうです。
日本の平均寿命が世界一長くなりました。それに少子化が拍車をかけています。フランスで高齢化率が7%から14%になるのに115年かかりました。スウェーデンでは85年です。それに対し、日本では24年という世界に例をみない早さです。さらに21%になるまでは13年という驚くべきスピードです。老人医療費の増大をカバーするために介護保険ができましたが、到底追いつかない状況です。最後の手段は消費税の大幅アップ・・・となるのでしょうか?
当社の主力事業である住宅産業は、少子化と人口減少のため、一部の地域を除いて「家余り現象」が起こってきます。当然のごとく「土地余り」や「部屋余り」も出てきます。団塊の世代の方々が全員65歳以上になるのにもう10年かかりません。そうなると、これまでに想像しなかった社会が出現します。企業の使命が「永続発展」であるならば・・・きっと誰もが危機感を持つでしょう。
社会変化に伴い衰退していく事業が出てきます。しかし逆に新しいビジネスチャンスも生まれてきます。ただ高齢化は日本が最も早いので、これまでのようにアメリカを見習うことはできません。また地方が都会に比べて高齢化が早く進むので、東京に習うこともできません。自分たちで将来に向けた研究を、早急に取り組まなければ・・・と深く考えさせられる今日この頃です。
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コメント
コメントありがとうございます。またご共感をいただき感激しております。以前テレビでフランスの取り組みを少し拝見しました。働く女性のために「育児施設」の充実を図って、出生率が上がったことを報道していました。とてもいいことですね。
当社も満足ではありませんが、とりあえず「準社員制度」というものを設けてあります。女性社員が出産した場合、育児休暇後に準社員として復帰します。立場は正社員です。ただし完全時間給です。追加で休日を取ったり、急な早退や遅刻があっても、あまり気を使わないことが目的です。本人と上司に余計なストレスを感じて欲しくないですから。そして育児に手がかからなくなってから、正社員に復帰していただきます。
私は「人は『楽しさ』を求めて生きているのではなく、『喜び』を求めて生きている。『喜び』とは『苦労』を超えたときにやって来る」と考えます。「出産」も「育児」も確かに大変ですよね。でも「きっとそれ以上の感動があるのでは・・・」と思います。
投稿: YM入居者様へ | 2007年7月 9日 (月) 00時51分
黒田社長のブログに共感しました。超高齢化社会と少子化による人口減少。私は働く30代のシングル・ウーマンです。いずれは結婚して子供を持つんじゃないかなと、思っていますが実際には働く女性が安心して子供を産める環境は揃っていないと思い、まだ結婚も出産も現実には至っておりません。そう嘆いている間にも親はどんどん歳をとり介護問題も真剣に考えなければならないと感じております。
投稿: YM入居者です | 2007年7月 8日 (日) 23時30分